しつこい程「若者たち」ばっかりやっておりますが、今回が最終章「若者の旗」(’70)でございます。 はじめは浪人生だった末っ子(松山省二さん)が、営業サラリーマンになり制作年と同じく2年以上の月日が経っているお話です。 上手くいくと思っていたオリエと戸坂ですが、結局彼は、同じ広島出身である女性を選びます。 「俺の恋人」と紹介された時のオリエがあまりにも可哀想。 でも原爆経験者でないオリエにずっと引け目を感じていて、手さえも握ったことがないと大兄ィ、(田中邦衛氏)、サブちゃん(山本圭氏)の前で訴える戸坂さんも、これまた可哀想でした。 大兄ィは「広島よりも東京の空襲で死んだり、かたわになった人間の方が多いんだ」「お前はフヌケか!」と怒鳴りますが、サブちゃんは「やっぱり東京と広島じゃ違うんだ」「いくら健康でもそれを信じられないのが原爆をくらった人たちの苦しみだろう」「フヌケだというなら、何がそうさせたっていうんだ」とやや観念めいたやりとりになっていきます。 最後の最後まで、「あなたは駄目な人間じゃない」と庇うオリエが、いじらしく、又とても強い女性だなと感じました。 1970年の制作ということで、鉄男さま、髪型が既に「高木哲也」になっております。 なんか顔つきまで違うんだよなー。 文学座を退団する直前か直後なのか台詞の言い方、雰囲気まで違います。 よくよく見ると3部作、全部感じが違うかな?
by ironman0823
| 2005-06-28 11:40
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Those Were The Day of My Life
盟友koebiちゃんのmusic blogです goo goo g'joobな散文日記 現在は、ミュージシャンとしてご活躍の水野哲さんのブログです メールはこちらへ ironman0823@excite.co.jp ライフログ
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