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キタキツネの次は象だった


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この11月10日にDVDとして発売されることになった「愛の渇き」のポスター(その1)でございます。このポスターは割とネットでも見かけますね。1967年公開の日活作品ですが、作品自体が地味で、興行的にどうかということで制作されてから約1年程オクラ入りになっていたそうです。監督、脚本共に蔵原惟繕氏で、日活ドル箱スター石原裕次郎氏の「俺は待ってるぜ」で監督デビューして、有名すぎる「銀座の恋の物語」や「憎いあンちくしょう」などを監督しています。あわせて「執炎」や本作などの文芸作品も手がけて、当時のヌーヴェルヴァーグ作品を思わせるスタイリッシュな映像を見せてくれました。結果的にはこの「愛の渇き」が日活との決別を決定づけた作品になってしまいましたが、ちょっと実験的すぎるかなと私には感じられます。

テレビドラマに場所を変えて、必殺シリーズをはじめ主に時代劇を演出されていましたが、その後大ヒットした「キタキツネ物語」や「南極物語」の監督だと後追いで知った私は、作品の風味が全く違っているのにビックリしたものです。(キタキツネ物語は、高校の映画研究会の顧問の先生が絶賛していて、半ば強制的に観させられた作品です)鈴木清順監督、中平康監督と共に、もっと評価されてもいい監督だと思います。(日活時代だけね)
by ironman0823 | 2006-08-09 15:09
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