涙の季節


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無頼派として有名な鉄男さまが、頭の上がらない尊敬する役者の一人、渥美清氏との唯一の共演作「父子草」です。悪い人は一人も出てこない、とても心があったまる佳作でございます。ワタクシはこの映画で、ナデシコの別名が父子草だとゆーことを知りました(しかしどーやらそれは間違いで、本当はキク科に属する野草のようです)。監督は「男ありて」や成瀬監督作品のリメイク「石中先生行状記」(脚本が松木ひろし先生)などの丸山誠治氏、脚本が木下恵介氏、音楽が弟君である木下忠司氏とゆー豪華な人情劇となりました。かなり暴力的な言い方をすると「正体のわかっている足ながおじさん」なんですが、そこは木下ゲイ・・・じゃなかった恵介脚本ですから、じっくりじんわりと「生きていた英霊」を持ち込んでストーリーが進んでいきます。当時38歳だった渥美氏が50歳、25歳だった鉄男さまが18歳の役を演じております。

踏み切りのカンカンカンとゆー音が、かなりこの映画のアジを出している気がいたします。うちの近所では、もう殆ど踏み切りとゆーモノが絶滅状態で「開かず」は困るけど、なんでもかんでも便利になると、風情もへったくれもないなあとシンミョーな気分。そのうち”風情”とゆーコトバも無くなってしまうかもしれませんね。

学費稼ぎの為に、夜間アルバイトをしていた鉄男さまの負担をなくそうと、渥美さまが渡してくれと淡路恵子さまに託したお金が「七万五千三百円」。おめでたくなる様にと七五三にしてあると判った瞬間、ワタクシ不覚にも滝のよーに涙を流してしまいました。(ネタバレ失礼しました)
心惹かれあっている星由里子嬢も、おきゃんでありながら「スミちゃん」ではない可憐さが美しさと共に印象的でございました。ラストシーンで渥美氏と鉄男さまが抱き合う所で、毎回号泣するワタクシは、現代の学生さんはこれを観たらどんな感想を持つのかなあ等と憂いながら思ってしまうのであります。

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by ironman0823 | 2006-10-12 02:09
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