ドッキリチャンネル Ⅱ

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前ページからのつづき

週刊新潮に連載されていた森茉莉氏の「ドッキリチャンネル」は、彼女の独断と偏見に満ちた目で各界の御仁をバッサバッサと斬り捨てる(ほうが多かった)コラムでした。それでもご贔屓の人物もいたりして、こじつけっぽく美辞麗句を並びたてたりもしていました。山田康雄氏のことを「ルパン屋」と表現したのにはそのセンスに驚き爆笑しちゃいました。 また必ず出てくるのが父や新婚生活を過ごした仏蘭西の想ひ出。沢田ジュリーをこよなく愛する記述は永遠の童女のよーでした。

そんな中、鉄男さまも彼女のご贔屓の役者の1人らしく、長い連載中何度か名前が登場します。今回、これを書くにあたって図書館でこのコラムが丸々収録されている森茉莉全集7を借りてきて読み直しましたが、なんせ700ページ以上あるので時間がかかった~!

フランスでの想い出から始まり、世界最古の国立劇場、劇団であるコメディ・フランセーズに及びやっと本題の鉄男さま主演「天まであがれ!」の話に入ります。彼女のフランスかぶれは充分承知だったけど、そこから曰く「子供みたいに無邪気な親父」~天まで・・の主人公竜介が家出した順一を呼び戻そうと大きな凧を上げるシーンを賞賛する流れに唸ってしまいました。また、このシーンを観て「雑居時代」を思い出すお茉莉さま。多少ボケや勘違いが入り混じり(昔観た彼の映画)と記されていますが、川崎敬三氏や山本紀彦氏の名前が出てくるのですぐに「雑居」だと判ります。川崎氏のことなど、(アフタヌーンショーの司会でボケた性格ではないと判るが、妙にボケッとした人物に嵌っている。顔つきがそういう人物になれる役者だ)と書いてあり、ほくそ笑むワタクシ。この2つのドラマを滑稽で悲しいドラマと表現し、どちらも巴里で遣っても当たるだろうと締めくくる彼女に感服するだけでございました。なんせ、鉄男さまがブランコに乗っているドラマのシーンを観ただけで、フランス王朝時代のブランコを思い出しちゃうオバアチャンなんて彼女だけに決まってる。こじつけだけど、J.P.ベルモンドを目標にしていたからか、鉄男さまのこの時代の演技ってちょっとおフランスっぽいと感じるコトがあります(うわー、アバタもエクボだな、こりゃ)。

部下に睨みを利かしている刑事役が巧いが、彼はやっぱり一寸滑稽な人物の方が素敵だなんてことも書いていますが、「銭形平次」を主題歌からキッチリと観るのが大好きだったんでユニオンシリーズを本放送では観てなかったんでしょーね。

そんな茉莉おばあちゃんですが、2度の離婚後ずっと一人暮らしだった為、死後2,3日経って彼女の暮らすアパルトマンの一室で目と口を半開きにしたまま絶命していたのを発見されたのでした。享年84。所謂、没落お嬢様に相応しい最期だった気がいたします。

通っている大学がはしかの流行に伴い、10日間の休講になってしまいました。あら~こんなトコロで流行にのっちゃった貧乏暇ありになったワタクシでございました。お退屈さまでした!
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by ironman0823 | 2007-05-25 16:49
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