今年のカンヌ映画祭では日本人女性監督、河瀬直美氏の「殯(もがり)の森」がグランプリを獲得して嬉しいニュースとなりましたが、最近CSで’66年のパルム・ドール受賞作「欲望」(原題Blow up)を久々に観ました。初めて観たのは30年近く前にテレビの深夜映画で。もう映画の内容なんてどーでもよく、ヤードバーズが出演しているという情報だけで眠い目をこすりながら観ていました。しっかしいつまでたっても出てこない。おまけに内容はスウィンギングロンドン時代のポップでありながら独特な気だるさが充満した興味ある背景なのに、意味がよく判らないときてどんどん眠気が増していったのでした。当時は二ヶ国語放送なんて存在しない日本語吹替え版だったので、ヤードバーズの場面も日本語だったらどーしよーとまで考えていたウブで素直なワタクシでございました。 すっかり大人の年齢になった今回の視聴でもやっぱりよく理解できませんでした。あの時代のポップカルチャー的なファッションや雰囲気は充分に感じられるのですが、サスペンスなのか不条理映画なのか、平凡な頭脳しか持ち合わせていないワタクシにはアントニオーニ監督の意図していることがサッパリでした。全て主人公の夢だったのか?でも何故かキライじゃないんです。ラストのパントマイムの人たちがラケットもボールも持たずにテニスをやっているシーンが頭から離れません。 で、今回もお目当てのヤードバーズの演奏シーン。たった3分足らずですがジェフ・ベックさん、ジミー・頁さんのツインギターにブロンド下手ウマヴォーカル(ん?も一人どっかにいたな)の故キース・レルフさん他、ジム、クリス(扱いに差別ありすぎ)さんで「レモンティー」ぢゃなかった「Stroll on」(Train kept a rollin’の歌詞を変えただけ)を聴かせて見せてくれます。頁さんはニコニコですが、ベックさんはアンプが不調なのか怒りまくってギターをぶっ壊します。当初ザ・フーがキャスティングされていたのですが断られたので、ヤードバーズにお鉢が回ってきたんだそーです。ってーコトはアレも演出だったのかな?ちなみに音楽はハービー・ハンコック氏が担当しています。カッコいいです。 これを観た後にこれまたCSのMusic AirでBeat club特集を見ていたら、Renaissanceのテロップが!あれれれー?これはアニー・ハスラム嬢のではなく、キース、ジェーン・レルフ兄妹、ジム・マッカーティーさんらの第1期ルネッサンスのクリップをやっていたので、偶然とはいえビックリいたしました。 でもシーナ&ロケッツのレモンティーってどーしたってTrain kept a rollin'にしか聴こえません。なのに作曲はアユカワ・・・・いえいえこれ以上何も申しません。
by ironman0823
| 2007-05-29 22:04
| 音楽
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盟友koebiちゃんのmusic blogです goo goo g'joobな散文日記 現在は、ミュージシャンとしてご活躍の水野哲さんのブログです メールはこちらへ ironman0823@excite.co.jp ライフログ
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